
夏は涼しく、冬は暖かく、梅雨はサラッと爽やかに。
日本には、四季折々の美しい風情があります。
その気候と自然エネルギーを味方につけて、心地よく暮らしたい。
温度と湿度を一定に保つことで、住む人も、家も、健康に。
そんな思いからパッシブエアサイクル工法(Passive Air Cycle工法)は生まれました。
- Pはパッシブ・・・ダクトやファンなどの電気設備を使わない建築的な手法で
- Aはエア・・・空気
- Cはサイクル・エアサイクル・・・空気が回る、空気が流れる
衣替えのできる家
めざすは、木陰のすずしさ
暑い夏でも、一歩木陰に入ると太陽が当たらない地面は冷たく、吹く風も涼しい。
その心地よさを家の中に再現しました。温度差を利用した換気と風力によって、
熱気や湿気を徹底的に排出し、家の中の涼しさを保ちます。
夜間から明け方は、涼しい外気を建物の基礎コンクリートや壁・天井の下地に留めて、
翌日の室内の温度上昇を抑えます。
夏 4月中旬から10月頃が夏モード
PAC床下換気口とPACスーパー越屋根換気口を開けます。
自然の力で、空気が躯体内空間を通り抜けます。ダクトやファンなどの電気設備は
一切使わない、夏のパッシブエアサイクルです。
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温度差換気
暖かい空気は上昇する、この特性を利用しています。夏の熱い壁内の空気は上昇し、屋根上部にあるPACスーパー越屋根から外に排出され、室内の温度上昇を抑えます。
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風力換気
PACスーパー越屋根とは屋根上部にある大型換気口です。屋根面に当たった風の圧力を利用して壁内空間の熱気を外に引き抜く機能があります。どの方角から風が吹いても負圧(空気を外に出す力)を作り出すことができます。
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蓄熱(冷気)
夜間の涼しい外気を、PAC床下換気口から取り込んで、その冷たさを基礎コンクリート・壁・天井の下地材に留めます。これを保冷材のように使って、翌日の温度上昇を抑えることができます。これは、「熱は重たい材料に留まる」という特性を活かした、パッシブエアサイクルの家オリジナルの工法です。

温度差のない心地よさ
自然の恵みの太陽熱を利用して、家の中の冷たく寒い所をなくします。
屋根や外壁に当たる太陽熱を取り込み、壁の中、小屋裏、床下を通して建物全体に
熱分配することで、温度差のない室内環境をつくります。
冬 11月から4月中旬頃が冬モード
PAC床下換気口とPACスーパー越屋根換気口を閉じます。
お湯を沸かすとき、まず暖められた水は上昇する。次に水面の熱いお湯が下降し、
っくりと下の方の冷たい水を暖め、暖められたお湯はまた上昇する。
これが熱の対流です。この特性を利用し家全体を暖めるのが
パッシブエアサイクルの家の冬モードです。
南側の壁面、屋根面で太陽によって暖められた空気を、壁内空間で対流させ
南側から北側へ届けることで、壁内の温度差が減り、建物の冷たいところをなくします。
昼間集められた太陽の熱を、基礎コンクリート・壁・天井の下地材に蓄えます。
この暖かさを、夜間に放熱することによって室内温度の下降(低下)を
抑えることができます。これは、「熱は重たい材料に溜まる」という特性を活かした、
パッシブエアサイクルの家オリジナルの工法です。

- 集熱:南側の壁面、屋根面で、太陽熱を集める
- 分配:南側で暖められた空気を北側に対流させる
- 蓄熱:基礎コンクリートや壁に昼間の熱を蓄える
- 放熱:蓄えられた熱を放熱する
エアサイクルラクーネル5つの特長

工法 -人と建物の健康を考える「外張り断熱・PAC工法」-
建物を支える木材をいつまでも健全な状態に保つために、PAC工法を採用しています。
断熱材を柱の外側に張る「外張り断熱」により、床下や壁の中に空気を流しています。太陽熱により空気を動かし、
木材を流れる空気に触れさせることで木を長持ちさせ、同時に体に悪影響のある家の中の温度差や結露を防ぎます。

設計 -パッシブデザインと住み心地を追求した設計-
太陽熱や風など、自然の恵みを活かすパッシブデザイン、そして中廊下を極力なくして水平・垂直方向にも
目線が広がるのびやかな空間。そして、住まい手のライフスタイルにあわせた動線や収納計画など、
住み心地と使い勝手を大切にしたプランを提案します。

素材 -厳選された自然素材-
無垢の木、漆喰、畳、障子など古くから日本の住まいで使われてきた素材を使用しています。
設計士自ら買い付けを行い、無添加のものを厳選。経年変化で深まる味わい、健康性、手に触れた時の優しさなど、
自然の素材にはつくり物にはない価値があります。吸放湿性のある自然素材は、過敏体質、アトピー性皮膚炎、
乾燥肌の方やお子様にも安心です。

技術 -木造住宅の伝統を守る職人-
国産無垢材を積極的に取り入れた木造軸組工法の家です。
無垢材は季節により膨張と収縮を繰り返します。また木裏木表(木の表と裏)で反り方も違います。
無垢材を活かすため、木の特性を知り尽くした大工が建てています。

メンテナンス -家づくりは完成が始まり-
お引渡し後、半年から10年までの定期点検では、建物外部と室内の点検はもちろん、
床下や小屋裏に入り異常がないかを調べます。デザインや見栄えも大切ですが、家は見えないところが重要です。
ご入居の皆様には、年二回、日々のメンテナンスのコツや住まいの情報をお届けします。