芒種

立夏は二十四節気の一つで、現在のカレンダーの6月5日前後のことを指しており、「芒(のぎ)」がある穀物の種をまく時期を意味します。

芒(のぎ)とは、イネ科植物の花の外側の殻にある針のような突起のことを指します。
麦の収穫を終えて忙しさがひと段落したころ、稲の苗を田に植える時期がやってきます。
花笠姿の若い女性が田植えをするならわしは、田の神様に豊作を祈るためなのだとか。

この時期は豊作を祈る行事が日本全国で行われています。
大阪の住吉大社では6月14日に御田植神事(おたうえしんじ)があり、8人の神楽女(かぐらめ)による舞や踊りが捧げられます。
三重の伊雑宮(いざわのみや)では、6月24日に磯部の御神田(おみた)が行われます。
大勢の男たちが、田の中で竹を取り合う「竹取神事(たけとりしんじ)」は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

この時期旬を迎える食材は、あいなめ、らっきょう、するめいか、トマト、すずき、梅です。

らっきょうは、平安時代に中国から伝わってきた植物です。
カレーの付け合わせでおなじみのらっきょう。
甘酢漬けや塩漬け、はちみつ漬けなどでさっぱりといただきます。
気温が上がってくるこの時期に、胃もたれや食欲がないときにおすすめの食材です。

梅は生で食べない方がよいといわれますが、梅雨入り間近のころ、枝から実が落ちそうなほど完熟した梅は甘くとろりとした食感がスモモや桃のようなのだとか。

砂糖と一緒に煮込んでジャムにする楽しみかたもあります。
青い梅は、砂糖と一緒に漬け込んで梅酒や梅ジュースを作るのに使います。

武術や遊芸など、芸事の世界では、6歳の6月6日に稽古はじめをすると上手になるといわれています。
指を折って数えた時に、6で小指がたつことから「子が立つ」ということで縁起がいいとされているからです。

これから習い事をはじめようと検討されている方は、ぜひ6月6日に初めてみてはいかがでしょうか?
意外なところにご自分の才能の種を見つけられることも。

さらに、それを育てて開花させることで、人生のなかに多くの実りを手にすることができるかもしれません。

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